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Subsequent Descent
6
 慶喜は大きな炎を灯そうとした。
しかし実際に灯ったのは、ロウソクの先程度のそれ。
そんな状態を見て慌て出す彼の向かいに立ち、紅蓮は口を開く。

「落ち着きなよ、慶喜君」
「で、でも!」
「ボンゴレで何が起きているのかは知ってる。 今のボスがどんな奴かも知ってるし、君らが何をしてるかも予想がつく。 だからさ」

そこまで言って、彼は相手と目を合わせた。

「君の仲間が待ってるんだろう? 急がば回れ、慌てたら成功するはずの物も失敗するよ」
「っ! ーーそうだ、皆が」

その言葉と同時に、慶喜の顔から焦りの色が消えた。
突然燃え出す澄んだ橙色の炎。
しばらくして炎が消えたそこには、彼の属性を象徴とするマークの彫刻が増えた大空のリングがあった。

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あきゅろす。
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