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Subsequent Descent
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 慶喜が降りた先は、とても和風な空間だった。
思わず驚いた直後、誰かの気配を感じて彼は身構える。

「アハハ、落ち着いてよ♪」
「うむ、気配に気づくのは良いがな」

若い男性と歳をとった男性の声が背後から順番に聞こえ、慶喜は思わず振り向いた。
片方は以前彼が父から聞いた事がある見た目の人物。

「もしかして、タルボさん?」
「確かに、わしはタルボじゃが。 お前さんは?」
「――あ、沢田慶喜と言います。 貴方に、これを直していただきたくて」

そう言ってリングを見せると、タルボの背後にいる淡紅色の髪の青年が覗き込んだ。

「うわぁ。 酷いひびですね、タルボさん」
「――あの、貴方は一体?」

つい苦笑しながら話しかけてしまった慶喜を見て、青年は口を開く。

「初めまして、僕は紅蓮(ぐれん)――これを見ればわかるかな?」

そう言って彼が見せてきたリングに慶喜は目を疑った。
何故ならあのトゥリニセッテの一角で、かつて大空のアルコバレーノ・ユニに封印されたはずのマーレリングだったのだから。

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