Subsequent Descent
5
「炎? な、何でためらいもなく!?」
「僕の名である久堂輪廻(くどうりんね)に1文字足せば、何になります?」
焦った慶喜に対して、輪廻は突然そんな事を言い出した。
しかし、彼の頭の中では答えが出ていた。
『僕は2年生の久堂輪廻です。 どうぞよろしく』
まだ自らの血筋について知らなかった昨年から、ずっと引っ掛かっていたのだから。
気づくと慶喜は口走っていた。
「……六道、輪廻」
10代目霧の守護者の能力を。
そう言った直後、慶喜の頭の中はごちゃまぜになった。
何故自分はそれを知っていたのか。
何故目の前の彼は今、わざわざそんな事を尋ねたのか。
しばらくして全てが結び付き、答えが出た彼は口を開く。
「部長。 まさか貴方は、生まれ変わりなんですか? ――六道、骸の」
「……えぇ。 そして君もですよ、沢田慶喜――ボンゴレ]世・沢田綱吉のね」
全ての点がつながり、事実が判明した。
彼が集めるのはただの守護者ではなく、生まれ変わりなのだ。
血よりも強い絆でつながっていたと言う、]世ファミリーの。
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