Subsequent Descent
7
焦りすぎて答えが出ない。
自分がどうしたいかで良いのか、そうじゃないのか。
悩み過ぎて、慶喜が息詰まりかけた時だった。
「何やってんだ、ダメヨシ」
「っ!」
リナーシタの声がしたのは。
「ヨシ、ツナの時にも言ったがもっかい教えてやる」
そう言いながら彼の前に来たリナーシタは、立ち止まって帽子を整えた後に続ける。
「お前の思いを吐き出せ。 それがボンゴレ――俺達の総意だ」
聞いた直後、慶喜は懐かしいような気がした。
きっと綱吉が覚えているのだろう。
俺の思いが皆の総意……か。
ふと彼が皆を見回せば、守護者もヴァリアーの面々も真剣にこちらを見ている。
ようやく言う事が決まった慶喜は、深呼吸してからゆっくり口を開く。
「14代目を止める――いや、倒す! その為に、一緒に戦ってください!」
彼が頭を下げると雰囲気が変わった。
思わず上げると皆が跪いた状態で自分を見ており、慶喜はつい目を見開く。
するとXECUSが口を開いた。
「Si,ドン・ボンゴレ」
[*前へ]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!