Subsequent Descent
6
その問いに、XECUSは少し間を置いてから口を開く。
「あの馬鹿は、俺の幼なじみだ」
「お、幼なじみぃ!?」
友人なのだろうと思っていた慶喜は、思わず声をあげた。
少々驚きすぎたと思って頭を下げると、べつにキレてはいないと告げられる。
それを聞いた彼がホッとした直後、XECUSは口を開く。
「で、お前は俺達にどうしてほしい?」
「……え?」
どうって、一体何を?
慶喜がそう思うと表情に出ていた為か、ラファエルが口を開いた。
「私達にどう動いてほしいか、って事よ」
「っ!」
それを聞き、彼はようやくわかった。
14代目に敵対するこちら側のトップは――自分なのだ、と。
そう気づいた途端、慶喜の体に震えが走る。
これほどすごいメンバーをまとめるのが自分で良いのか。
そんな心配が頭を駆け巡って落ち着かない。
「決めかねるなら、選択肢をやろうか?」
「――いえ、大丈夫です」
彼がそう答えると、シャルルは心配そうな顔のまま黙った。
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