Subsequent Descent
4
「よ、リアン。 元気にしてたか?」
「おかげさまでぴんぴんしてる――よ!」
直後、リアンがリナーシタに何かを投げつけた。
よく見ればそれはーー
「手榴弾っ!?」
そう、手榴弾だった。
慶喜が慌てて立ち上がり離れれば、リナーシタはそれを避け、彼の少し背後で爆発音がする。
「――やっぱ避けるんだね」
「何なら前世みたいに蹴り飛ばしてやろーか? お前を」
「勘弁してほしいな、リナーシタさん♪」
「は、調子の良いガキだ」
そんな会話をしながらも、2人は明らかにイライラしている様子だった。
何故仲が悪いのだろうか。
前世みたいに蹴り飛ばしてやろーか、とはどういう事なのだろうか。
慶喜が首を捻った直後、その後方から行人の声がした。
「まさか、お前――ランボか?」
その言葉を聞いて慶喜は納得した。
しかし熟考すると思わず口を開く。
「ランボ!?」
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