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Subsequent Descent
3
 必死で走った慶喜達が並高にたどり着くと、その耳に金属音が届いた。
校庭を見れば、潤弥やXECUSが誰かと一対一で戦っている。
見た目からしてぎりぎりの戦いだ。
マズいと思った瞬間、彼らの目の前に見知らぬ女が現れる。

「随分と遅かったな。 守護者はそれで全員か? 沢田慶喜」
「っ!」

慶喜達は思わず息を呑んだ。
一瞬ローザかと思ったが、一時的に距離を取っていたXECUSの言葉を聞いて慶喜は耳を疑う。

「おい、嵐の守護者。 ローザは」
「ボスを気安く名前で呼んでんじゃねーよ、ヴァリアー風情が」

どうやら守護者だけらしい。
それはそうと、彼らの目の前にいる栗色の髪の女がそう言う声が聞こえたのだろう。
直後、彼女達の部下であろうスーツ姿の男達を倒したヴァリアーのメンバー数名から、尋常じゃない殺気を感じた。
だのに、言った張本人は至ってぴんぴんしている。

「……ボスはわざわざ現れないぜ。 よほどの事がないかぎりな」

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