Subsequent Descent
3
「俺はボスを止めたのだが、シャルルが」
「ゔお゙ぉい、他人のせいにしてんじゃねぇ」
彼が途中まで言った所で、銀髪の人物が静かに遮る。
話し方からして、誰が誰だか非常にわかりやすかった。
慶喜がそんな事を思った折、鼎の声が聞こえる。
「……スクアーロ?」
黒髪の男を見ていた銀髪の彼は、それを聞いてゆっくりとこちらを向く。
「あ? ……ってめぇ、小僧か!?」
気づいた途端に鼎は明らかに喜び、相手もにやりと笑った。
慶喜が何故知っているのか問うと、彼は『頭に浮かんだ名前を言っただけだ』と答える。
どうやら喜んだ理由は、名前が当たったかららしい。
そんな頃、精神世界で山本とスクアーロは久方振りに顔を合わせていた。
「よっ、久しぶりだな」
「ゔお゙ぉい! てめぇ、どういうつもりだ!?」
「何がなのな?」
そう言って首を捻る彼を見てスクアーロはため息を吐いた。
意味もなく会ったのか、と。
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