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Subsequent Descent
2
「はっ、まるで生き写しみてぇに変わんねぇな。 沢田慶喜」
「っお前、何でヨシの名前を!」
「鼎、大丈夫だよ」

 そう言うと、慶喜は匣を構える鼎の目の前に手を伸ばした。
すると、まだ何か言いたそうだった彼は渋々と言った様子で黙る。
鼎の様子を確認した慶喜は、深呼吸をしてから口を開いた。

「何のご用ですか? 真っ昼間から貴方がたのような職業の方が、一般人の前に現れて」
「ししっ、そこんとこぬかり無いから平気だし♪」
「俺が幻術かけてっしな」

ルーナとソーニョにサラリと言ってのけられ、彼は思わず苦笑する。
そして同時に思う。
先ほどの超直感は彼等が来るのを察知したのだろう、と。

「でも、何だって――ヴァリアーの幹部全員で?」

 慶喜がそう言えば、鼎は首を捻った。
後で再び説明するか、と彼が思った時。

「も・ち・ろ・ん、貴方に会いに来たのよー。 慶喜ちゃん♪」

サングラスと奇抜な髪型の人物に慶喜はそう言われた。
直後、黒い短髪の人が口を開く。

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あきゅろす。
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