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Subsequent Descent
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「……って訳なんだ」
「つまり、俺は慶喜の雨の守護者で、尚且つ10代目の時の雨の守護者の生まれ変わりなのか」
「理解が早いね」

 慶喜が思わずそう言うと、鼎はいつものように柔らかい笑みを浮かべた。
今彼らがいるのは慶喜の家の、もちろん彼の部屋。
山本に言われた守護者についての説明をしてたのだ。

 それにしても、と慶喜は思う。
いつも通りの相手に戻って良かった、出来ればずっとこうでいてほしい、と。
戦いの最中は、あの方が合うのかもしれないが。
ふとそんな事を考えているのに気がついて、彼は頭から考えを振り払う。
直後、慶喜は何故かひどく嫌な予感がした。
まさか、と思って彼がもう一度鼎の方を向くと相手は突然口を開く。

「ヨシ、外に誰かいる」
「っ!」

その言葉に彼らが身構えた途端、窓から見える一階の屋根に黒服の集団が現れた。
彼らを見て慶喜は思った。
あぁ、やはり先ほどの嫌な予感は超直感だったのか、と。

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