Subsequent Descent
2
輪廻が治療されている間、慶喜は黒髪の少女――カルモに絆創膏を貼ってもらっていた。
『顔だから治療しづらい』と行人が言った為だ。
慶喜も、頬の傷だったため焼かれるのは怖かったので丁重に断った。
閑話休題。
そして、貼ってもらっている間に慶喜が確認したこと。
一つ、今彼の後ろにいるボルサリーノの男・リナーシタ。
輪廻とまるでケンカのような会話をしているが、明らかに息がピッタリの白衣の男・ヴェール。
そして今慶喜の隣にいるカルモは、アルコバレーノだという事。
一つ、アルコバレーノは唯一誰が誰の生まれ変わりかを知っており、彼等も生まれ変わりであるという事。
もちろん、おしゃぶりの色はそのまま。
つまり、慶喜の想像は大正解だった訳で。
カルモはユニ。
ヴェールはヴェルデ。
そして、リナーシタは
「――リボーンさん、なんですね?」
「さん付けは止めろ、気持ち悪い」
「ひどい!」
彼がそう叫ぶと、慶喜以外の全員が笑った。
ちなむと、行人も10代目晴れの守護者・笹川了平の生まれ変わりであった。
炎から現れた彼の天然っぷりに慶喜が驚いたのは言うまでもない。
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