Subsequent Descent
2
「ちぇ、逃げられた」
少しして幻術が解けるとルーナはそう呟いた。
そんな彼女を見て、ソーニョは口を開く。
「多分しゃーないっすよ先輩。 2人も師匠がいたし」
「しゃーないなら良いけど、多分ってなんだ、多分って。 あーあ、ボスにどうやって報告しようかなぁ」
そんな会話をした後、2人は何処かへと消えた。
――藍色の炎に姿を変えて。
しばらくして、物影にいた人影が現れる。
「来ていたあいつらが有幻覚だと気づかない辺り、まだダメダメか、あいつは。 ……ま、雲にも匣を渡したし霧も既に2人いるんだ。 初めに仲間になったのがあの3人なら、うまく行くだろ」
そう呟いた彼の胸元には、黄色いおしゃぶりが輝いていた。
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