Subsequent Descent
8
それを何の躊躇い無く見ていた潤弥は、突然輪廻の方を向いて口を開く。
「……さっき君が言った通りだね、輪廻」
「でしょう? 潤弥」
親しげに会話したかと思えば、彼は炎を瞬時に消して再びトンファーで輪廻に殴り掛かり、相手はそれをまた避けた。
六道骸の生まれ変わりである久堂輪廻。
おそらく雲雀恭弥の生まれ変わりであろう風紀委員長・鵙潤弥。
そして、沢田綱吉の生まれ変わりである自分・沢田慶喜。
――まだ2人か。
そんな事を思いながら彼が大空のリングを嵌めてみた、その時だった。
3つのリングから一斉にそれぞれの炎が溢れ出し、段々と人の形を成す。
しばらくするとそこに
『初めまして、沢田慶喜君』
『クフフ、今更挨拶はいらないですかね? 輪廻』
『久しぶりだね、この間の夢以来かな? 鵙潤弥』
10代目ボスと霧、そして雲の守護者が現れた。
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