大空を守護する者達
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目的地に着くとジュリーが先に降り、彼が開けた扉から炎真が降りた。
ジュリーが扉を閉めて屋敷の方を向くと、ちょうど誰かが駆けて来る。
「お久しぶりです」
「敬語はやめてくださいよ、修羅さん」
炎真にそう言われると、相手の女性――古峪修羅(ふるたにしゅら)は気まずそうにした。
その後2人は彼女に導かれルーナファミリーのボスの書斎前までやってくる。
炎真は扉をノックした後、ゆっくりと開けた。
「失礼します」
彼に続いてジュリーも同様に入る。
窓の外を見ていた部屋の主は振り返り、彼等を見て口を開いた。
「あぁ、わざわざ書斎に来ていただいてすみません、炎真さんにジュリーさん……あれ、修羅は?」
「俺はここですよ、ボス」
扉の隙間から修羅が顔を見せると、ルーナファミリーのボス・フィエラ=デルタは微笑む。
彼は弱冠にして10代目ボスを務める青年である。
ツナや炎真より4つほど年下だが、ボンゴレ・シモン・ルーナ間の同盟を提示するなど頭の切れる人物だ。
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