大空を守護する者達 T そんなボスを見て、金髪真ん中分けの少女が口を開く。 「ボス、落ち着きなよー。 僕からも言っておくからさぁ」 「何を言うんだよ、エリダ」 明人にツッコまれた少女――エリダは、『エヘ、流れで言っちゃった』とかわいこぶる。 それを見て呆れたのか、ウェルは『席に戻ります』とレーア達に告げた。 彼等が手を離したのとほぼ同時に、1人の女性がスコーンの乗った皿を持って現れる。 「おーい、甘い物出来たけど朝食後にいるー?」 突然そう言いながら現れた彼女に、皆が『いる』と返す。 これが彼等のこの日の朝だった。 悲劇が起きるなど、誰も予想していなかったのだ。 [*前へ][次へ#] [戻る] |