大空を守護する者達 U 「ヴェルデ。 本当は2人がしかけたってわかってたんじゃないの?」 「……何故そう思う?」 「あ、雰囲気が変わった」 ツナが笑いながらそう言うと、彼は目を見開く。 「あ、当てずっぽうで言ったのかよ!?」 「当てずっぽうというか……勘?」 相手がそう言えばつっこんだスカルも唖然とする。 しかし、たかが勘と侮ってはいけない。 彼の言った勘と言うのは、もはや有名になったボンゴレの血(ブラッド・オブ・ボンゴレ)に宿る力・超直感。 ほぼ当たると言っても過言ではないのだ。 「第一無くなったとは言ったが、盗まれたともどう使われたかは知らないとも言ってはおらん。 今回のこれは研究の一環だ」 「……わかった。 じゃあ風さんにスカル、2人が手伝うって決めた理由は?」 「楽しそうでしたので」 ヴェルデの言葉によってぶち壊された固い空気は、風によって再びもたらされた。 スカルは脅されたと説明したが、風とヴェルデが楽しんでいただろうと指摘する。 その瞬間開く扉と、放たれる殺気。 入ってきた人物は普通にテーブルセットの椅子に座っていたヴェルデ達を睨みつけた。 「……てめぇら、覚悟は出来てんだろうな?」 [*前へ][次へ#] [戻る] |