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大空を守護する者達
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 ジルが思わず突っ込んだ直後だった。
ルッスーリアが突然部屋に現れ、談話室に来るよう2人に告げる。
しばらくして彼等がたどり着くと、既にいた内の1人が口を開いた。

「や、ベル君――じゃなくてジル君か」
「白蘭様!?」
「その姿でこいつに『様』つけて呼ぶなし」
「テメェも、その姿で白蘭様を『こいつ』呼ばわりすんな!」

ベルとジルが言い合う中、XANXUSが口を開く。

「るせぇぞ、テメェ等」
「ボスー。 おっしゃってた通り、先輩の部屋にいつもなら無いこんな物がー」

そう言ってフランは机に小さな機械を置いた。
明らかに見慣れないそれにXANXUS以外の彼等は皆して驚く。

「誰が、こんなもん」
「失礼します」

 ベルが呟いた直後、見覚えのある翡翠色の髪を持つ男が入ってきた。
白蘭は彼を見て笑顔になる。

「おー。 ご苦労様、桔梗ちゃん」
「いえ。 白蘭様のおっしゃられた通り、ラジエルさんの部屋にこんな物が」
「勝手に入ったのかよ!」

ジルがキレると桔梗は軽く謝罪した。
その手にある機械は、先程フランが持ってきた物と全く同じである。

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あきゅろす。
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