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大空を守護する者達
X 後日談
「てなわけで、この間の潜入話はおしまいです」

 あれから2ヶ月経ち、ツナはようやく白蘭達に結果を告げた。
説明が終わると聞いていた白蘭はため息を吐き、XANXUSは愉快そうに笑う。

「もはや敵が可哀相だね」
「テメェも黒くなったな」
「事件を持ち込んだのも、誘拐されろと提案したのもお前らだろうが!」

他人事のように言う2人にツナがキレた直後、部屋の扉が開いた。
入ってきたのはある意味話題に挙がっていた2人。

「あの、今私の話をしてました?」
「みたいですね。 まぁ、仕方ないんじゃないですか? ウェルキンさん」

フィエラがわざと敬語で話せば、ウェルキンは苦笑する。
実は2ヶ月経ち、ツナ達はステッラファミリーとも良い関係を築いていたのだ。
そんな様を見て白蘭が口を開く。

「ねぇ、2人ってほぼ同い年なんだよね?」
「はい。 私は21歳、フィエラさんは――20歳ですよね?」
「えぇ。 この中で一番下ですよ――見えないかも知れませんが」

フィエラはそう言って苦笑した。

「ていうか、年齢とか今関係ないでしょ」

そう言ったのは彼の背後から突然顔を出した炎真だ。
しかし全員気配で気づいていたのか、誰ひとりとしてさして驚かない。

「炎真さん、何時から背後に?」
「結構初めからいたし。 気づいてたでしょ? すっとぼけても無駄だよ」
「――はーい、じゃあしらばっくれるのは早々に諦めますよ」

フィエラがそう言って笑えばそれは周りに伝染し、いつの間にか部屋にいた各集団のボス全員が笑っていた。

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