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大空を守護する者達
U・仲の悪かったコンビ その二・シモン森と砂漠
 とある日の朝、シモンファミリーのアジト。
起きてきた幹部達が居間に集まる中、未だ1人欠けていた。

「おはよう……まだなのは紅葉だけ?」

今し方起きてきたらしい炎真が問うと、アーデルハイトは頷いた。
そうしてから彼女はゆっくりと口を開く。

「……ジュリー、起こして来てくれないかしら?」

頼まれた張本人――加藤ジュリーは、口に含んでいたコーヒーを喉を鳴らして慌てて飲み込んだ。
そうしてからひどく嫌そうな顔で口を開く。

「何で俺チンが?」
「……お前が起こすと早いからじゃないのか」

ずっと黙っていた薫が思いついた理由を口にすれば、その後ろにいるらうじも頷いた。
ジュリーは渋々と言った様子で立ち上がる。

「わーったよ。 ったく、いっつも俺だ」

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あきゅろす。
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