大空を守護する者達
T・ある日のボンゴレファミリー
とある夏の日の事だった。
自らの執務室で書類を整理していた沢田綱吉は、ある守護者からの定期報告書が無い事に気づきいらついていた。
普段の優しい彼とは雰囲気からして明らかに違っている。
「遅いな……」
ツナが思わず呟いた、その時だった。
ノック音でふと正気に帰った彼は入るように告げる。
「――失礼します」
入ってきたのは、報告書が遅れている張本人。
六道骸だった。
「骸……報告書は?」
「あ、すいません、まだ……」
黒いオーラを放ちながら言うツナを見て、骸は明らかに慌てだした。
冷や汗をダラダラと流しながら何か言おうとする彼を、ツナは笑顔のまま威圧する。
10年前であればありえない事態である。
そんな折、扉がノックされ彼の圧力が消えた。
震えていた骸は膝を着き、怒っていたツナは外の相手に入るよう告げる。
入ってきたのは、もう一人の霧の守護者・クローム髑髏だった。
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