その声は霧散する
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だから私は、彼らを潰さなければ強いボンゴレにはなれないのだと思った。
彼らはあまりにも私達と似ていたから。
そして、沢田綱吉の思想が
彼と同じだったから。
だから私は『大空』の親友の子孫――古里炎真の家族を、沢田家光に擬態して亡き者にした。
その子供である沢田綱吉を恨むように仕組んだ。
結果、成功はしたのだ。
だというのに
彼らと私は復讐者と『大空』達との取り決めによって全てを知り。
気づけば、夜の炎は復讐者に禁止され。
骨を砕いたはずの彼は、『大空』の親友の子孫に助けられ。
私は、消えかかっていた。
今までのような『存在を薄れさせる』ものではなく
本当にこのまま消えてしまうのだと、自分でもわかるほどに。
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