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「――『カルマ』で良いか?」

 レヴィが聞くとガキは目を見開いた。
俺らの事をしばらく見回した後、口を開く。

「――ぼくの、なまえ?」
「そうですよー。 嫌だったら嫌って言ってくださいね?」
「ぼく、いやじゃないよ」

カエルの言葉を聞いて首を横に振りながらそう言ったガキは、少し間を置いてから続けた。

「――おにいさんたち、ありがとう」

普段礼を言われるどころか怨まれる事しかない俺らは、思わず驚いた。

――何か違和感あんだよな、礼を言われるとか。

ただ1人、ボスだけは普通にしてるけど。

「決まったな。 ――カルマ、来い」

ボスがそう呼ぶとガキ――カルマはすぐに駆け寄った。
近づいてきたカルマの頭に手を置くと、ボスは言ったんだ。

「お前は1人じゃねぇ」

と。

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