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17
 ボスの言葉を聞くと、ガキンチョは首を捻った。

「ゆーしゃさまじゃ、ないの?」
「(俺らはそんな甘ちゃんじゃねぇよ)なぁ、その勇者ってどんな存在か知ってるか?」

俺は本音を隠して口を開く。
聞かれたそいつは、おそるおそる上を見上げた。
人が何かを思い出す時の動きだ。

「こわいまものから、みんなをまもってくれるの」
「怖い魔物という事は、怖くない魔物もいるのか?」

レヴィが聞くと、そいつは小さく頷いた。
ガキンチョはそのまま続ける。

「フェンリルっていうおーかみさんとか、ドラゴンのみんなは、つかいまにしたらすごいっていわれてるよ」

『使い魔』って聞いて、俺らはふとリングを見た。
匣動物を使い魔だと言い張るなら、この世界にミンクとかがいなきゃなんねーからな。

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あきゅろす。
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