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 少しすれば王子達は屋敷の敷地外の森に出た。
スクアーロはガキンチョを背負ってる。
その理由は、十何分か前。

 部屋を出た直後、カエルがボスを見た状態でいきなり話し出した。

「そういえばボスー、地下にいたあの子はどうしますかー?」
「――あのガキか」
「あー、いたな」

ボスの後に俺も続けた。



 実は、地下牢を抜け出した直後に1人ガキを見つけてたんだよな。
体中傷だらけで、いつ死んでもおかしくないような状態のを。
ルッスーリアとカエルが近づいて状態を確認してたけど、全然気づいてなかったし。
そんなガキンチョをふと思い出したから、どうするか聞いた、ってとこだろ。

「――神の野郎は、好きに過ごせば良いっつってたな」

ボスの言葉に、王子達は皆して頷いた。
それを確認してからボスは続けた。

「拾ってけ」

と。

そんなこんなで、俺らは眠っていたガキンチョを助け出したってわけ。

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あきゅろす。
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