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蛇に睨まれたカエル2
その後、ピエロ男も油断していたのか見事に振り上げた足が急所にヒットし、肩から手が離れた隙に今のうちだ!とまだ終了時間まで3分あったが、ささーっと逃げることができたのである。(エレベーターから出る際に閉まるのボタンを押すことを忘れずに)




更衣室までダッシュしたせいで乱れた息を整えつつ、着替えていたら同僚にへんな目て見られたが、そんなことを気にする余裕はなかった…思い出しただけで鳥肌が…あう、


いつもより気持ち早めに着替えて、今日は寄り道せずに帰ってお風呂入って早く寝ようそうしよう、うん。等と思っていたらお昼を一緒に食べていた同僚にご飯に行かない?と誘われた。いつもなら行くと即答するところなんだけど、今日は辞めておくーと断った。私のなんともいえない疲労のオーラを感じたのか、また今度ねーと笑顔であっさり引いてくれた同僚に感謝しつつ、まっすぐ家に帰った。





家に帰りついて、とりあえずシャワーを浴びて、(なんかいろいろと洗い流せたきがする)
さっぱりしてからご飯を作る。オムライス〜♪と歌いながらチキンなしケチャップご飯を作って、次に卵を割りながらはっと気づいた。

「明日また乗って来てらどうしよう…」

そうだ、よく考えなくてもわかるがあのピエロ男も選手としてあそこにいたのだろう。だとしたらロビーから部屋に移動する際は必ずエレベーターを使用する。ということは明日も必然的に会ってしまうことになる。

……いやだ、できればもう会いたくない。また鳥肌が…あう、


あの蛇みたいな、獲物をとらえた目が頭から離れない。ていうか今時どうなんだあの化粧は、右頬にシズク、左頬にホシのマークってまんまピエロじゃないか。(ていうか見た目からして危険だ)



そこでまたはっとする。そんな危ないヤツの
急所に蹴りを入れたってヤバくないか……?
客だし…
いやいや、正当防衛だろうと思いつつも卵を握る手に力が入り、そのまま割ってしまい殻入りオムライスになってしまった。あう…





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