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お互いの恋愛事情【連載中】
アサミ


「…マキちゃん、顔色悪いんじゃない?大丈夫…?」



休み時間。
親友のアサミがあたしの顔を心配そうに覗き込んだ。



そういえば、朝からずっと寒気がしていて、
なんだか胃も痛くて何も食べる気にならなかった。

今朝は冷え込んでいたからそのせいだと思っていたけど、もしかしたら風邪なのかもしれない。





「ん〜…。じゃあちょっと保健室いってくる。」

「うん。それがいいよ。」




あたしが席を立つと、保健室まで付いて来てくれるつもりなのかアサミも一緒に席を立った。


「ついてってくれるの?」

「あ、うん。」


あたしが聞くと、アサミはニコッと笑って頷く。

その屈託のない笑顔に、あたしはいつも癒される。




でも。




「一人で行けるから大丈夫。」

「え?」





だって、次の授業は、アサミの大好きな数学。

正確には『大好きな数学』じゃなくて、『大好きな数学の小池先生』なわけだけど、
次の授業を受けたいことにはかわりないはずだから。




「アサミは、先生にあたしが保健室にいったことを伝えてくださいっ」

「あ…うん!了解しましたっ」



あたしが冗談っぽく言うと、アサミも少し心配そうな表情を残しつつも笑顔で教室を送り出してくれて。
あたしは、ちょうど鳴り始めたチャイムの音を聞きながら、ガランとした廊下を一人歩いて保健室へと向かった。





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あきゅろす。
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