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お互いの恋愛事情【連載中】
不良


2年前。
中学生だったあたしは、駅で友達を待っている間に不良にからまれた。





『遊びにいこう』って誘われて。
断っても断ってもしつこく誘われて。
一緒に遊びにいきたくないのに、何度も何度も誘ってきて。
それでも必死に断り続けてたら、最後には手を掴んで引っ張られて。
気がついたら、その不良の友達が2人増えていた。

駅の構内にはたくさんの人がいるのに、みんな忙しそうで。
誰も助けてなんかくれなくて。
あたしは、怖くて怖くてたまらなくて。
男の手を必死に振り払って、夢中で人込みの中を走って逃げた。



「あ、逃げた。」って、あっけらかんとした男の声と、
「逃げられてんじゃん!」って笑う男の声が聞こえた。






こっちの都合はおかまいなし。
何を言っても、こっちの話なんて聞いてない。

あたしが怖くてたまらなくても、
ああいう人たちは、全然なんとも思ってない。

むしろ、こっちが困れば困るほど喜ぶ。







『不良』はこわい。
『不良』はみんな、こわい人。

だから、関わりたくない。




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あきゅろす。
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