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お互いの恋愛事情【連載中】
ごめんなさい。

見つめ合っていたのは、ほんの1分足らず。
いや、ほんの数秒だったのかもしれない。




けど。

不良との接触を極端に避け続け、男友達がいないどころか同年代の男の子と会話するのも必要最低限だったあたしにとって、
当然こんな状況は初めてで。






「小林さん、」

ただ名前を呼ばれただけ。


たったそれだけのことで、
ハッと我に返ったあたしはパニックに陥った。






頭の上の大きな手の温もりを感じて、
普段はまともに話もしない男の子の顔を間近に見て、
まさに今のこの状況が急に恥ずかしくなってきて、

頭の中が真っ白になって。



あたしは…、









「ごめんなさい!!!洗って返すから!!!!」

「…へ…?」


激しく脈打つ心臓の音と真っ赤になった自分の顔を隠すように、森川マサトの手から嘔吐物まみれのワイシャツをひったくってクルッと背を向けると、



「ちょっ…小林さん!待っ…、」


呼び止める森川マサトの声にも振り返らず、保健室から逃げるように必死に走った。





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あきゅろす。
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