お互いの恋愛事情【連載中】
不良には…
「小林さ〜ん??」
「……っ…!」
名前を呼ばれてハッと我に返った。
ボーッと見つめてしまってたことが恥ずかしくて慌てて森川マサトから目線を逸らすと、
「オレに見惚れた?」
森川マサトが冗談っぽく笑って、あたしに顔を近づけた。
くっついてるわけでもないのに、かすかに感じる体温。
ふわっと香る、森川マサトのにおい。
…ドクン。
あたしの心臓が、また大きな音をたてる。
顔が火照って。
呼吸が苦しくなる。
―…不良には、
関わりたくないって思ってたはずなのに。
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