お互いの恋愛事情【連載中】
爆発
今…、
なんて言った…?
…とか、心の中で思ってみたけど、
ホントはしっかり聞こえてる。
森川マサトにわからないわけがないくらい大きく、
言い訳なんて出来ないくらいはっきりと、
あたしの身体が過剰に反応してしまったことが何よりの証拠。
「小林さん、」
森川マサトの胸から振動と共に直接あたしに響いてくる楽しそうな声に。
「反応素直すぎ。」
怒りとか。
恥ずかしさとか。
悔しさとか。
一言では言い表せない複雑な感情が、沸き起こる。
「自分で処女だって言ってるようなもんだし。」
そしてソレは、自分の意志に関係なくどんどん大きくなっていき、
大きくなりすぎたソレを自分の胸の内に留めておけなくなったあたしは。
「だったら何なのよ!」
自分を抱きしめる腕を振り払い、勢いよく顔を上げて、森川マサトに向けて吐き出した。
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