あたし限定ホストクラブ3
4
南高に行くのは初めてだった。
大きくて清潔感のある学校という印象。
たこ焼き、わたあめ、からあげなど、様々な屋台。
呼び込みの声。
笑い声。
校外からの参加者も多いようで、学校の敷地内はたくさんの人で溢れかえっていた。
進学校にも関わらず自由度の高い南高は、スグルのような栗色の髪も目立たない。
「すごい人だね。」
「うん。思った以上にすごい人。」
「どうしよう。すぐ見つけられると思ってたんだけど…よく考えたらスグルが何組かもわかんない。」
「誰かに聞く?」
「でも…、」
そのとき。
「あれ?きたんだぁ?」
久しぶりに聞いた、甘ったるい声。
「…サヤカさん。」
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