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あたし限定ホストクラブ3


よく見てみれば喫茶レトロの店内にも南高文化祭のポスターが何枚か貼られていて、昨日まではなかったのかただ単にあたしが気付かなかっただけか、南高最寄の駅構内にもかなりの数のポスターが見えた。

ポスターには『他校生大歓迎』と書いてある。


スグルは誘ってくれるかな?
スグルのクラスは何するのかな?
スグルは何やってもかっこいいんだろうなー。


なんて。
いろんなことを妄想してワクワクがとまらないあたしの心とは裏腹に、いつまで経ってもスグルからのお誘いはなく。



「アカリ。スグルさんに文化祭誘われた?」

「ううん。ミチルは?」

「わたしも…。ナガレさん何も言わない。」


文化祭開催が明日に迫っても、あたしもミチルも南高生である自分の彼氏からのお誘いはなかった。



年に一度だけの学校大イベント。
普段見ることの出来ない他校生であるスグルの学校生活が見れちゃうかもしれない貴重な機会。

しかも、三年生であるスグルの文化祭参加は今年が最後で。
これを逃したら、スグルの高校生活はもう一生見ることは叶わなくなる。





「忙しくて言い忘れてるのかなぁ…。どうしよう。スグルに聞いてみようかな…。」

「ん〜…。」


オロオロするあたしの前でミチルは少し考えてから、何かを思いついたようにパッと表情をかえた。


「そうだっ。黙って行ってみない?!」

「黙ってって…文化祭に?」

「うん。あっちが何も言ってくれないならこっちも黙って行くしかないでしょっ。」

「…おもしろそうっ!こっそりスグルとナガレくんのクラス見にいこっ!」



あたしとミチル。

明日こっそり、南高の文化祭に参加します!



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あきゅろす。
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