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あたし限定ホストクラブ3
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『スグルに迷惑かけた。』

あたしの頭にまず過ぎったのはそれだった。




「……ごめんなさい…。」

あたしはシュンと下を向いてスグルに謝る。




誘われてないのに来ちゃってごめんなさい。
勝手に来ちゃってごめんなさい。
スグルに迷惑かけちゃってごめんなさい。
まわりの人にも迷惑かけちゃってごめんなさい。

一瞬でいろんな『ごめんなさい』が浮かぶ。




あたしはただスグルの高校生活が見たかっただけなのに…。




結局理由なんて全くわからない。
わかったことは、ただ一つ。
あたしはここに来ちゃいけなかったんだってことだけ。

あたしがここに来たことは、スグルにとってマイナスでしかない。
スグルが誘わなかったのは言い忘れなんかじゃなくて、意図的にあたしを文化祭には呼ばなかったんだってこと。



理由は何?


執事姿を見られたくなかったから?
ううん。そんなんじゃないと思う。

じゃあなんで?

指輪を外してるのはなんで?
いつも肌身離さずつけてくれてた指輪は、学校では外してるの?
校内にカノジョがいるから?
それが理由?

サヤカは、スグルのカノジョが校内にいることを知っていたの?
だからサヤカは、スグルはあたしを文化祭に誘わないと思っていたの?


もしかして、サヤカがスグルのカノジョ?
自分がスグルのカノジョになったから、以前ほどあたしに敵意がないの?

あたしとスグルを文化祭で会わせて、それで…、




あたしの想像は膨らんでいく。

もう止まらない。
暴走しはじめたら止まらない。




…それは、ミチルも同じようで。

ミチルもあたしと同じように、目を赤くして堪えていた。



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