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保健室のシズマ先生【7ページ完結】


一瞬、時間が止まったように静まり返った。


シーンとした保健室。
妙な空気があたしと先生の間に流れる。






ヤバ…。
変なこと言って先生に呆れられた…。





熱で感情が高ぶってるせいか、溢れんばかりの水分が目に集まってくるのがわかる。





…泣きそう。
イヤだ。
こんな顔、先生に見せたくない。

隠さなきゃ。
早くふとん被って隠さなきゃ。




そう思ったあたしはクルっと先生に背中を向けて、



「…寝る。」

目に光る物に気付かれないように早口で呟き、ベッドに向かって足を踏み出した。





最悪だ。
先生に好きになってほしいのに。
先生に嫌われちゃ意味がないのに。

言わなきゃよかった。
余計なこと言わきゃよかった。

あたしのバカ…!








―…瞬間。





ふいにグイっと後ろから腕を掴まれた。




「…!?」


体制を崩しそうになったあたしは必死で踏ん張ろうとしたけど、腕を引っ張られてるからうまく体制を立て直すことが出来ない。

結局どうすることも出来ず引っ張られるままに身を預けると、



「約束守れよ?」










先生があたしの目の前で囁いた。




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