保健室のシズマ先生【7ページ完結】
1
「『3年3組、春日ユウ。仮病』…と。」
「ちょ…、仮病じゃないし!」
薬のにおいの染み付いた、冬でもストーブで暖かい部屋。
「じゃあどこが悪いか言ってみろ。頭か?」
「センセーひどい!教師がそんなこと言っていいんですかぁ!?」
「うっせー。どこが悪いんだって聞いてんだ。」
「せ…生理痛がひどくて…。」
「お前、先週もそう言って薬渡したろ?仮病使うならもっとしっかり理由考えてこい。」
「そんなこと覚えてるなんて先生の変態!!!」
「アホか。覚えたくなくてもきっちり書いて報告すんのがオレの仕事だっつーの。」
ここは、あたしが大好きな場所。
「で、他になんかマシな理由思い付いたか?」
「…ん〜、……40度の高熱?」
「帰れ。」
大好きな先生のいる保健室。
[次へ#]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!