あたし限定ホストクラブ2【120ページ完結】
鑑定結果
あたしが顔を上げると、すぐそこにあたしを見つめるスグルの整った顔があって。
「俺のこと信じて?」
スグルは、あたしの頭を優しく撫でて、
あたしが大好きな柔らかい笑顔を浮かべた。
スグルのその笑顔に弱いあたしは、つい見惚れてしまって。
スグルの長いまつげに縁取られたキレイな目に吸い込まれるように、あたしの目は釘付けになって。
「そんな顔されると、逃げてって言えなくなる…。」
囁かれたスグルの声にあたしがドキッとした瞬間。
あたしの唇は、スグルの唇と重なってた。
スグルの柔らかい唇の感触にあたしの鼓動が速くなる。
スグルのいいにおいで、胸がキュンってする。
スグルは、あたしをギュッと抱きしめたまま、あたしの唇を甘噛みするように何度も、自分の唇を重ねて、
「アカリ…、」
あたしの名前を呼んで―…、
ヴーーヴーーヴーー
突然、あたしのポケットで携帯が震え出し、
「……残念。」
ちょっと眉を垂らして呟いたスグルは、
名残惜しそうにあたしを解放した。
メールくらい後でいいのに。
スグルともっとキスしていたかったのに…。
……なんて、スグルには言えなくて…。
誰よ…!?
あたしとスグルの甘ーいひと時を、邪魔してくれたのは、誰なのよ!!!?
覚悟しろ、コノヤロー!!!!
怒りに震えながら携帯電話を取り出し、画面を開いたあたしが見たのは、
『アカリ話きいてなさそうだったからメールしとくけど、にちよう日、スグルくんにかいものに付き合ってもらうから。』
あたしがショックでボーっとしていた間に決まったらしい、メイちゃんとスグルの予定メールだった。
『いいカレシでよかったじゃん。』
メールは、メイちゃんの『彼氏鑑定結果』付きで、
『アカリはスグルくんとはぜんぜんつり合ってないけど。』
一言、余計な気がした…。
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