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あたし限定ホストクラブ2【120ページ完結】
願い事




「…アカリ?」

「んあ!?」


ふいに名前を呼ばれて、眉間にシワを寄せ真剣に願い事を考えていたあたしが顔をあげると、
スグルが心配そうにあたしの顔を覗き込んでいて。




「大丈夫?…気分悪い?」

突然、整ったスグルの顔を間近に見て、あたしの心臓は大きく鼓動する。



夜の薄暗い神社で、提灯の明かりと月明かりに、ほんのり照らされたスグルの顔は、いつもよりさらにかっこよく見え、
思わず、あたしの目が釘付けになった。





なんでスグルはこんなかっこいいんだろう。



つい、じっと見入ってしまうのは、あたしがスグルに惚れてるからっていうのもあると思うけど、
それを抜きにしても、いつも女の子たちの視線を浴びていることも確かだ。

…当の本人は気付いてないのか、全く気にする様子はないけれど。







「アカリ、御賽銭。」

手に小銭を握らせてくれたスグルの声で、ここが賽銭箱の目の前だってことにようやく気が付いたあたしは、慌てて賽銭箱に目を向けた。




スグルに見とれすぎてた…!



美人は三日で見飽きるっていうけど、スグルは全然見飽きない。
見飽きるどころか、スグルを好きって気持ちが大きくなるのと一緒に、もっと見ていたいって気持ちも大きくなってて、いつだってドキドキしてしまう。
笑顔のスグルなんて、殺人的で。

いつもあたしばっかりドキドキして、なんか悔しい…。






…そうだ!

願い事!
何をお願いするのか決めた!!





御賽銭を握りしめたあたしは、賽銭箱を見据える。






神様、仏様。
お願い聞いてください。


あたしの願い事は…、










『スグルをドキドキさせられますように!』





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あきゅろす。
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