あたし限定ホストクラブ2【120ページ完結】
ゲーム
スグルと付き合うって!?
メイちゃんが!?
メイちゃん、小学生でしょ!?
…と。
驚いたものの、あたしには余裕がある。
なぜなら、スグルはあたしのことが好きって言ってくれてるし、メイちゃんが付き合ってって言ってもスグルが応じるわけないから。
だから、あたしは安心して―…、
「ゲームに勝ったら付き合ってくれる?」
「いいよ。」
「!!!??」
あたしの耳がおかしいの!?
あたしの頭がおかしいの!?
スグル…どうしちゃったの!?
あたし、負けたらスグルの彼女じゃなくなっちゃうの!!?
あたしは顎が外れるんじゃないかと思うくらいショックを受け、今だかつてないほど真剣に手元の紙を見つめた。
テストだってこんな真剣になったことはない。
紙と鉛筆を使ったゲームは、簡単なゲームで、
ルールを覚えたあたしとメイちゃんは、目を合わせることなく、さっそくそのゲームで決着をつけることになる。
負けられない!
絶対に負けられない!!!
小学生には負けられない!!!
何がなんでも負けられない!!!
大人気ないとか言ってられない!
全力で勝つしかない!!
だって、スグルがメイちゃんの彼氏になるのはイヤだもん!!
あたしだってスグルが好きなんだもん!!!
スグルの彼女でいたいんだもん!!!
しかし、
そんなあたしの意気込みも虚しく…。
あたしがバカなのか、
最近の小学生がすごいのか、
沈着冷静メイちゃんがすごいのか。
「やったー!!アカリ、ちゃんに勝った!!」
「…ウ…ソ…っ。」
…あたしは、あっさりメイちゃんに負けた。
本気でやったにも関わらず、こてんぱんにやられた。
完璧に負けた。
それはもう、
…言い訳すら出来ないくらいの立派な負けっぷりだった。
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