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あたし限定ホストクラブ2【120ページ完結】
釣り合わない


「…あれがアカリの彼氏?」


メイちゃんがスグルに聞こえないくらい小さな声であたしにボソッ呟く。



「そうだよ?」

小学生相手に敵意むき出しも大人気ないと思ったあたしは、気持ちを落ち着かせて笑顔でメイちゃんの質問に答えてみたけど…、










「…アカリとは釣り合わない。」



ピキッ。

メイちゃんの一言で、あたしの笑顔が引き攣った。






わかってる!
わかってるのよ!
メイちゃんに言われなくても!!!

スグルはかっこよくて優しくて、不細工で突っ走ることしか出来ないあたしと釣り合わないのは十分わかってる!!

でも、それでもあたしはスグルが好きだし、スグルもあたしのことを好きだって言ってくれるのに!

それじゃダメなの?!
スグルがあたしの彼氏じゃダメなの?!










「メイちゃん、何かして遊ぼうか。」

あたしが1人で葛藤している間に、紙と鉛筆を持ってきたスグルは、もう一度ソファに座り、


「絵本とかないから、紙と鉛筆でゲームでもする?」


スグルにニッコリ微笑まれた、メイちゃんは真っ赤な顔でコクコク頷いた。






…そこまではかわいかった。
ライバルとしても微笑ましかった。


でも。









「こっちおいで。」

リビングの入口に突っ立ったままのメイちゃんに手招きしたスグルに、走り寄ったメイちゃんは、












あろうことか、
スグルのヒザの上にチョコンとお座りになられたのです…!!!





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