あたし限定ホストクラブ2【120ページ完結】
トリュフ完成
不安だったトリュフ作りは、
ミチルの教え方がよかったのか、
トリュフの作り方が意外と簡単だったからか、あたしががんばったからか、順調に進み。
失敗といえば、あたしがココアパウダーを頭からかぶったことくらいで、びっくりするくらいおいしそうなトリュフが出来た。
市販のよりおいしそうなんじゃない!?ってくらいの出来。
しかし、ミチルが失敗してもいいように、と材料をいっぱい買ってきてくれたので、おいしそうなトリュフは大きなお皿にこんもりと盛るほどのものすごい数で。
ミチルはナガレくんの分と、自分のおやつ用にとかなり持って帰ったけど、それでもまだまだ山積みだった。
…いくらなんでも、作りすぎた。
…どう考えても、食べきれない。
スグルと一緒に食べようかとも考えたけど、スグルにはやっぱりバレンタイン当日に食べてほしい。
あたしは、山積みのトリュフとにらめっこしながら頭をひねり…、
…そうだ!
お世話になってるヒビキさんやシズさんにも渡そう!
我ながらいいことを思いついた。
ラッピングも失敗したら困るからと、ミチルは箱や包装紙も大量に買ってきてくれていたので、
あたしはスグルにあげる物以外に、いくつか箱詰めして、朝になったらそれを持って学校へいこうとリビングに置いておいた。
スグル、喜んでくれるかな?
おいしいって言ってくれるかな?
晩御飯の最中にも、思わずニヤけてしまうあたしを、ママがすんごい不審な顔で見ていたけど、
あたしの頭の中は、朝起きたら真っ先にラッピングしたトリュフをスグルに渡すってことでいっぱいだった。
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