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あたし限定ホストクラブ2【120ページ完結】
メール


「…スグルとナガレくんがなんか隠してる…。」

休み時間、あたしが愚痴のつもりでミチルにポロッともらした瞬間、




「…え?」


ミチルの目が泳いだ。




「…ミチル、何か知ってるの?!」


ガバッと机越しに身を寄せると、明らかにミチルが動揺しているのがわかる。



…やはりミチルも何か知ってるらしい。





「…ミチル?」


あたしの言葉に再び目を泳がせて、申し訳なさそうに上目遣いにあたしを見たミチルは、




「…、たぶんこれだと思う…。」


携帯電話をピコピコと操作し、オズオズと携帯電話をあたしの方に差し出した。





「………なに、これ…?」

画面を見たあたしは、思わず目を見開く。






ミチルの携帯電話の画面に出ていたのは、隠し撮りであろうスグルの写真で…。

その下には、『激写!元ホスト、立花スグル。』と書かれていた。




「最近ね、チェーンメールでまわってくるの。待ち受け画面にするんだって…。」





スグルがモテるのは知ってる。
まわりの女の子たちがスグルを見てるのも知ってる。


でも、まさかこんなメールがまわってるなんて、考えたこともなかった。
スグルの隠し撮り写真を待受画面にしているなんて…。




「チェーンメールはまわっちゃうと止められないから、どうしようもなくて…。アカリは知らない方がいいってナガレさんに言われてたの。ごめんね…。」


確かに、知らない子たちがスグルの写真を待ち受け画面にしてるのはイヤだけど…。

今そんなこと言ってもチェーンメールは止められないし、ミチルが教えてくれたことは、素直にありがたいと思うから。



「ううん!教えてくれてありがとう、ミチル。」


あたしは、ミチルにお礼を言って、チェーンメールを自分の携帯電話にも送ってもらった。




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