あたホス番外編〜キョウヤ〜【13ページ完結】
お子ちゃま
次の日、家に帰っても誰もいなかったけど、メモをテーブルの上に残して、着替えを鞄に入るだけ詰めた。
夜になって、キョウヤの部屋に戻ったあたしに、親からの電話があったけど、
キョウヤのことについては何も触れず、『ちゃんと学校行くのよ。』って言われた。
親なんてそんなもん。
子供の心配より、世間体。
あたしの心配なんてしてない。
自分を見るまわりの目を気にしてる。
だから、素行の悪いあたしなんていない方がいいんだ。
仕事から帰って来たキョウヤにそのことを話すと。
笑われた。
「お前もいつか親になったら、親の気持ちがわかるようになる。」
そう言って笑ってた。
親の気持ちなんかわからない。
キョウヤの気持ちもわからない。
あたしはそんなに子供なの?
キョウヤはあたしに、一切手を出して来なかった。
「なんでエッチしないの?」
あたしが聞くと、キョウヤは眉を上げて、
「お子ちゃまには興味ねぇよ。」
って笑った。
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