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サクヤとミズホ【38ページ完結】
来い


それでも、人間誰しも、いつも体調が万全なわけではなく…。







あたしは、風邪で3日間学校を休んだ。

そして、熱が下がったときには土曜日になっていたから、またさらに2日間学校は休みで。


熱は下がったのに、何もやる気にならなくて、あたしはずっとベッドの中でボーッとしていた。







……サクヤに会いたい。






あたしは、自分の部屋にいる間ずっとそう思っていたけど、あたしとサクヤは恋人ではない。

身体の関係があっても、
あたしがいくらサクヤのことが好きでも、
サクヤはあたしのことが好きなわけじゃない。


だから、用もないのにあたしから『会いたい』なんて言えなくて…。









『熱下がったら、飯作りに来い。』


サクヤのこんなオレ様メールに、ベッドから跳び起きた。







『会いたい』なんて言ってもらえないけど。
サクヤにとってあたしはただの『家政婦』だけど。


それでも数日会えなかった分の気持ちは抑えられなくて、あたしは急いで着替えてサクヤに会いに行った。





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あきゅろす。
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