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サクヤとミズホ【38ページ完結】
足音

あたしは学校を休み、ベッドの中でいろいろ考えていた。

親には風邪が振り返したって言ったけど、仮病なわけだからもちろん熱があるわけでもなく、頭ははっきりしている。





…いつまでもこうしてサクヤを避け続けてられない。
いつかは学校に行かなきゃいけないんだってわかってる。


同じ学校に通って同じクラスのサクヤと顔を合わさないなんてことはまず不可能で。
しばらくしたらまた、普通にサクヤに会えるようにしなきゃいけない。
今まで通りに出来るようにしなきゃいけない。






あたしはどんなに『オレ様』だろうと、女を連れ込もうと、あたしのことを便利な女としか見てなかったとしてもやっぱりサクヤのことが好きらしく…。

理想は、『あたしがサクヤの彼女になれること』
だけど、昨日の様子から見てそれはまず無理。




となると、やはり『家政婦』兼『セフレ』が1番サクヤに近付ける位置で…。






…結局、結論はフリダシに戻る。




あたしに残されたサクヤの側にいれる場所は、やっぱりそこしかないの…?







天井を見上げて、大きなため息をついたあたしは、







ドタドタドタドタ




家の階段を勢いよく上ってくる足音に気がついた。






時間は午前11時。

両親は仕事に出掛けていて、今うちには誰もいないはずなのに、その足音は2階のあたしの部屋にどんどん近付いてくる。




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あきゅろす。
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