サクヤとミズホ【38ページ完結】
就寝
本当は、晩ごはん作った後で帰れたはずだったのに、もう帰れないとわかるとなんだか意味もなくドキドキする。
でも、
サクヤの体温で温められたベッドの中が妙に心地よくて。
「…寝るだけだからね?」
このまま一緒に寝ちゃってもいいかなって思い始めたのは、きっと眠気のせいだ。
「オレはそんなに危ないのかよ。」
サクヤは、冗談っぽく笑うと、
「眠くてそんな気も起きねぇから安心しろ。」
あたしをギュッと抱きしめて、
「おやすみ、ミズホ。」
眠そうに囁き、あたしはサクヤの温もりを感じながら静かに目を閉じた。
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