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サクヤとミズホ【38ページ完結】
泊まれ


「明日、泊まれ。」

「……はい?」





いつものように朝食を突きながら、
『結婚記念日だから明日からパパとママは休みとって、旅行いくんだって』
って話したら、いきなりさっきの『明日、泊まれ』発言。


なんでいきなりそうなるんデスカ…?!





「泊まるの決定な。」

「…なんで?」


「晩飯作ってもらうため。」

「……。」


いつもながら、サクヤのオレ様発言に開いた口がふさがらない。







でも。
そう言われてみれば、あたしはいつも、朝ごはんを作るだけで。

晩御飯を料理の出来ないサクヤがどこでどうやって食べてるかなんて、聞いたことがなかった。





「…いつも晩ご飯どうしてんの?」

あたしの疑問に、


「外食。」

サラッと答えるサクヤ。




毎日外食はダメだろう!?
栄養偏るし、経済的にもよくないし!






「だから、ミズホのメシが食いてぇんだよ。」

「……。」



…なんでサクヤはこういうことを平然と言うんだろう。


こんなこと言われたらイヤだなんて言えなくなって。
晩ごはんくらい作っちゃおうかなって思っちゃって。






「わかった。明日ね。」


サクヤの部屋で初めてのお泊りに、内心ドキドキしながらあたしが言うと、





「そそる下着持って来いよ。」

「…ッ!!晩御飯に関係ないでしょ!!!?」



サクヤのエロ発言の餌食になった。







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あきゅろす。
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