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ノンシュガーバレンタイン【12ページ完結】
好きだよ


あたし…、何かした…?
しちゃいけないことだった…?
女の子から抱き着いちゃダメだった…?
キスなんて初めてだから…全然わかんなくて…。

どうしよう。

せっかくシンイチもあたしのこと好きって言ってくれたのに、いきなり嫌われちゃった…?






突然のことで、なにがなんだかわからなくて。
不安で潤んでしまう目でじっとシンイチを見つめていると、











「…初めてのキスがビーフジャーキー味って、女の子的にアウトじゃねぇ…?」


シンイチが、オロオロしながらそんなことを呟いた。






「ぷっ。」


今にも泣いてしまいそうだったあたしは、可笑しくなって思わず吹き出す。



「…笑うとこじゃねぇし…。」


シンイチはふて腐れたように口を尖らせてるけど、

キスするときにそんなことを気にしてくれるシンイチがかわいくて。
愛おしくて。





「あたし、ビーフジャーキー好きだよ。」


シンイチのことが好きだってことがわかるくらいの笑顔でそう言ってみたら、






「…もっかいキスしていい?」

真っ赤になったシンイチが、あたしをもう一度抱き寄せて囁いた。








END.




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あきゅろす。
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