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ノンシュガーバレンタイン【12ページ完結】
『シンイチ』


シンイチとは中学が別々で、高校に入るまで全く面識がなかった。






入学したときからお調子者で、ちょっとチビだけど人気があったシンイチは、

4月から2月にかけての10ヶ月間で10cmも背が伸び、顔も少し男らしくなったことで、さらに女子人気が高まった。






あたしは、そんなシンイチとたまたま同じクラスで。
入学したときたまたま隣の席だったからって理由でよく話すようになって。


2学期に席替えしてもまた隣の席だったために、
まわりが『運命』だの『赤い糸』だのからかうから、変に意識するようになって。






…いつの間にか、あたしもシンイチを目で追うようになっていた。





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あきゅろす。
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