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「……ほら」
「……ありがと」

サスケが差し出したタオルを素直に受け取るナルトを見て、サクラは密かにガッツポーズをし、オレは安堵のため息をついた。

昨日の説教が効いたのか、今のところふたりの関係は昨日より良好だった。その分任務も順調に進み、目につくような大きなゴミはあらかた取り除かれたため、早めに昼休憩をとることにした。ナルトが疲れたと浅瀬から上がり寝転がっていると、サスケがやってきた。そして、恥ずかしそうにしながらも、1枚のタオルを寄こしたのだった。

このなんでもないやり取りが、二人にとってはひどくもどかしく、困難であった。それを成し遂げたのだから、これは当分安心だとサクラと自然に目配せをした。午後もこの調子で行ってくれるといいのだけど。

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