「今日の任務は、浅瀬のゴミ拾いだ。いいか、これから注意を言うからよく聞いとけよ。まず――」
昨日のサクラちゃんの言葉が痛かった。
優しくされるのが悔しくて、恥ずかしくて。でも、嬉しくて。
そうすると、胸の内にあふれる感情をどうしたらいいかわからなくて、いつも、思ってることとは反対の言葉や行動が出てきた。
もしかしたら、両想いかもなんて思うこともあったりして、そうすると余計に意識してしまい、サスケを強く突っぱねることもあった。
『そうやっていつまでも嫌いな振りしてるから――冷たくされるのよ!』
胸に突き刺さる言葉。
『たまには素直にならないと……』
胸に染みる、言葉。
「それでは、任務開始!」
背負ったごみ籠のひもを強く握った。